日本最果ての地 小笠原
こんにちは〜、お久しぶりです!
時間が沢山あるので久しぶりにブログ書きます!
知っている方の方が多いと思いますが僕の地元は小笠原諸島、2011年に日本で4番目の世界自然遺産に登録された場所です。30近くの島々から構成され、その内、父島と母島に人が住んでいます。
なぜ、日本最果ての地なのか?
日本本土から1000km離れた絶海の孤島。島へのアクセスは週に1往復の定期船だけ。飛行機で海外でも1日以内で着くようなこのご時世ですがこの定期船、片道24時間かかります。様々な交通機関で時間的距離が重視される世の中で国内旅行に1泊2日かけて移動する事はなかなかないでしょう。また、週に1往復なため、好きな様に旅程を組めません。仕事の休みなどを考えるとやはり最果てと言っても過言ではないのでは....(笑)
と言うわけで今回は地元であり彼女在住の小笠原諸島の魅力について記事にします!
世界自然遺産 登録理由
世界自然遺産に登録された理由、意外と知らない人もいるんじゃないでしょうか。
6000万年前の海底火山で島が誕生してから現在まで1度も他に大陸と繋がることなく独自の生態系を築き上げてきた小笠原諸島。こういった今まで1度も他の大陸と地続きになったことのない島は海洋島と呼ばれ、有名な離島ではハワイやガラパゴスが同じ分類になります。日本では大東島。この独自の進化を遂げたその地域にしかいない生物、いわゆる固有種の構成する生態系がポイントとなったわけです。
特にカタツムリ。
100種類ほど生息するカタツムリの内約9割が固有種。記事にするとキリないし調べれば出ることなんであまり深くは触れませんが、このカタツムリの生態系がすごいわけです。
海洋島であることや、独特な生態系から東洋のガラパゴスとも呼ばれています。
少し話がズレるんですが、この「東洋のガラパゴス」を最近になって名乗り出した他の地域があるんですよ。ここ数年で自然遺産登録を目指している奄美大島。
奄美大島は海洋島ではないので過去に大陸の一部だった時期があります。こういった過去に大陸と繋がっていた島を大陸島といいます。
奄美大島には大陸の一部だった時期に中国や台湾の方から陸路で渡ってきた生物が進化した遺存固有種が多いのです。
生物相はその土地が分離した時期や地理的条件に左右されるため海洋島ではない=価値がないというわけではありません。特に日本の大陸島は固有率が高く比較的高く貴重で魅力的な自然がたくさんあります。
しかし、海洋島でもなければ生態系の成り行きも違う島がこの東洋のガラパゴスを名乗らないで欲しいですね(笑) てか、しっかり意味を理解してれば他の言葉使うと思うんだけどな。
海 bonin blue
海は言うまでもなく綺麗です。よく、沖縄に似てるの?とか聞かれますが沖縄の海とはまた違います。
簡単に言うと、沖縄はエメラルドグリーンの遠浅。小笠原は碧のどん深。
年中を通してダイビングやシュノーケリングを楽しめ、冬から春にかけてはザトウクジラの子育ても間近で見れます。
島の街中にあるビーチでこのクオリティ。加工なんて一切してないですよ。
水深5mほどからの写真です。この海の深みのある青さをボニンブルーと呼びます。
クジラは沿岸部までやってくるので陸からでも見れます。見ようと思えば1日10頭くらい見れる時もある。山の上にいても海の方からクジラのジャンプする音が聞こえてきたり、磯で釣りしてると目の前に突如現れたり。(笑) めちゃくちゃいます。
あと、イルカね。あいつらほんとに面白い。楽しいこと大好きなんだなって思います。(笑)
潮でできるうねりで波乗りしてたり、ボートに並走したり、人が泳いでれば様子見に来るし。(笑)
ただ、サーフィン中に出没されるとサメと勘違いしてまじでビビる。イルカって可愛いイメージあるけど実際目の前で見ると意外とデカいからね。
夕日 sunset
島暮らしで結構大事なのって夕日。毎日違う様子を見せてくれるので飽きないです。ちょっと時間があれば見に行けるのもいいとこ。無数の夕日スポットがあるので気分で場所変えたり、自分の好みのサンセットタイムを過ごせます。1人でヤバい夕日見て誰かにそれを伝えたい気持ちで家まで帰るの最高です。友達と一緒に見に行ってその時間をシェアするのも最高!
これは僕が気に入ってた場所。超プライベートな時間過ごせます。
夕日なんて地球上のほぼどこでも見れるんだろうけど、そんな中でも小笠原が持ってる強みはグリーンフラッシュ。
グリーンフラッシュとは、太陽が水平線に沈みきる直前、太陽のかけらが緑色に変色する幻想的な現象です。小笠原はこれの出現率がヤバいらしい。科学的な根拠は知らんけど(笑)
Wikipediaでグリーンフラッシュについて見てみると、観測しやすい場所として小笠原の某展望台が紹介されてました。ウケるよね(笑)
一生に一度見られればラッキーとまでも言われているこの現象、僕の短い人生の中で小笠原では数え切れないほど見てます。あと沖縄で1回と、バリ島で5回くらい。
たぶん普段の行いがめちゃくちゃいいから。
星空 astronomical observation
小笠原の星は日本一!!嘘じゃないです。
環境省が日本各地のデータを集めて星の見やすさを等級化してます。2011年,2012年,2018年と小笠原の星空は日本一の数字を叩き出しているのです。2012年の開催以降、5年間開催されていなかったので実質3連覇とも言えるでしょう!
僕のカメラの腕がイマイチなせいであんまり良さが伝わらないけど。だいたい街中であろうが住宅地であろうがこのクオリティは見えます。山の中とか海辺とか、暗い場所行けばもっと見える。
星見に行くってか、散歩してりゃ見れる的なね。(笑)
戦跡 war history
みなさん、小笠原諸島の歴史背景を知っていますか?太平洋戦争で激戦があり、ハリウッド映画にもなっている硫黄島も小笠原村に含まれます。
日本軍は、硫黄島の戦いに備え、父島、母島にも要塞を築きました。硫黄島は現在一般人の立ち入りが制限されていますが、父島、母島では当時の軍事施設や兵器を見る事ができます。
ほぼ手の加えられていない当時のままの場合が多いので先人たちの勇ましさが生で伝わってきます。
戦時中に敵軍艦を見張っていた銃眼は、今となっては綺麗な海や夕日を見れる絶景スポットになったりもしています。およそ80年前に同じ場所で同じ景色を見ていた兵士達の気持ち、きっと彼らも僕らと同世代だったでしょう。そして今そこに立つ僕ら。様々な社会問題がある世の中ですが自分が平和な世の中で生活できていることのありがたみを痛感します。戦跡ツアーもたくさんあるのでオススメです!
以上僕が紹介する小笠原の魅力でした!
まだまだ紹介したい魅力はありますが、今回はこの辺で落ち着きます。今後またパート2でも書こうかと思いますのでよろしくお願いします。
小笠原について気になること、記事にしてほしいことなどありましたらぜひご連絡くださ〜い!!
※コロナウイルスの状況下での観光によるご来島はご控え下さい。
ありがとうございました!